「Swift+Core DataによるiOSアプリプログラミング」レビュー

「Swift+Core DataによるiOSアプリプログラミング」の読者モニターに当選したので、内容の紹介と感想について。

iOSアプリ開発の中でも難解なデータ保存のためのフレームワーク、Core Dataを使用するアプリ開発のための解説書です。

Core Dataに関する情報は数が限られていて、Objective-C時代のものがメインでした。正直もうCore Dataに関する書籍は出てこないだろうと思っていた矢先に登場したのでちょっとびっくりしました。書籍の構成としては、チュートリアル形式でCore Dataを使用したベーシックなアプリを作成しながら、フレームワークの知識を取得していく形式となっています。

最低限アプリ開発に必要なUIKitなどの基礎も触れられているので、突き放される感じがないのはよいです。Core Dataを扱った他の書籍ではこの辺りを完全に省略してしまっているものが多いので、丁寧だと感じました。

サンプルコードで使用しているSwiftのコードも、奇をてらったものではなく、鉄板のような感じで、安心して勧めることができると思います。Objective-CからSwiftに乗り換えようとしている人にも読みやすいコードだと感じます。

逆に、Swiftで取り入れられている、Protocol Extension, Value Typeを使ったプログラミングスタイルについては触れられていないので、そのような知識がほしい方には物足りないかもしれません。たとえば: Let's Play '巨大ビューコントローラをリファクタリングしよう!' with Andy Matuschak - Realm is a mobile database: a replacement for SQLite & Core Data

後半の章では最新のiOSで追加されたCore Dataの機能が登場します。非同期フェッチやiCloudとの連携など、iOSのアップデートとともに登場した新しい機能がフォローされているので、iOSの黎明期からCore Dataに触れられている方にも新しい発見があるでしょう。

おまけ

-アイロンビーズの表紙かわいい :)